こんにちは、 ころみん です。
つい先日、日も暮れかけた頃スイーツを求めて歩いてコンビニへ向かっていると、後ろから、「キーキー、ガサガサ」と不審な物音が近づいてきていることに気がつきました。
不安を覚え振り向くと、そこには50~60代くらいの小柄なおじさんが、急な坂道を上っているかのごとく(実際はまったく傾斜のない平道です)、ママチャリをかなりゆっくりこいでこちらに向かっていました。かごには缶のようなものがたくさん入ったスーパーの袋が。(ガサガサはこれからきていたのか…)
あまりに不自然なゆっくりすぎるスピードに、私はすっかり不審者を見る目で立ち止まり、通り過ぎるまでじっと目を離さずにいました。(おじさんが後ろでガサゴソしていると、落ち着かないし、なんだか怪しい。とりあえず先に行ってもらおう。)
おじさんは、相変わらず歩いた方が早いくらいのスピードで自転車をこいでいます。
そしてようやく私を追い越したかと思ったそのとき、おじさんがこう言葉を発したのです。
「おねぇちゃ~ん、よけてくれて ありがとうねぇ♡」
その声はキーが高めでソフトリー、こうやってピンク色をつけたくなるくらい、おばさんのような声であることに驚き、「単に脚力がなくてゆっくりしか自転車をこげなかっただけ?( ゚Д゚)でも今、おねぇちゃんって呼んでくれた!(*´▽`*)」と瞬時にさまざまな思いが湧きあがりました。
40歳をすぎるともう、世間的にはりっぱな「おばさん」です。
いや、若者からすると35歳くらいから「おばさん」らしいです。
しかし、独身で子なしの身のせいか、はたまた、社会との交流がほとんどないせいか、なかなか「おばちゃん」と呼ばれる機会もなく、受け入れ難い呼称でもあり、拒否感が否めません。
かといって「おねえさん」と呼ばれると、相手に気を遣わせてしまって申し訳ないような、身の置き所のないような気分になってしまうのも事実です。
私は過剰なアンチエイジングにはあまり興味がありません。
健康で、人様に不快感を与えない程度にこぎれいにしていればいいかな、くらいの感覚でいます。
でもこの「おねぇちゃ~ん」という言葉によってもたらされた確かな喜びによって、なんだかんだいっても、私も若く見られたいのだと、気づかされました。
たとえ暗がりで顔がよく見えなかったとしても
ピンクな声のおじさん、「おねぇちゃ~ん」って呼んでくれてありがとう( ;∀;)
悪い人じゃなかったんだね…。不審者扱いしてごめんね。
そして自転車の運転、くれぐれも気をつけてくださいね~。